2014年10月3日金曜日

千葉県と言えば落花生

千葉県の名産品は?と問われて、全国の人が思い浮かぶとしたら、
「落花生」が一番多いのではないかと思います。

東北の宮城県出身の私も、「千葉は落花生で有名」と認知していました。

千葉県として推奨している落花生の品種に「おおまさり」というのがあります。
(千葉県の「おおまさり」を紹介しているページへ)
名前に”おお”とつくように、目を引く大きさが特徴です。
一般的な落花生の倍の大きさ、と言われております。

館山の生産者さんでも、おおまさりを栽培している方がいらっしゃいます。
先日取材もさせていただきました。(その取材記事はこちら)

実際におおまさりを目の当たりにすると、やはりその大きさに驚きます。
そして大きいからといって大味なのではなく、味も非常に良いと聞き、
「こりゃ食べるしかない」と地元の直売所で買い求め、茹でて食べてみました。


そう、ちょっとおおまさりの感想からは離れますが、落花生を茹でることについて。

「ゆで落花生」は最近でこそ剥かれて真空パックにしたものなんかが、
コンビニやスーパーなんかでも売られているのを見かけますが、
やはりまだ乾燥させた硬い落花生の方が一般的ですです。

多くの落花生の生産地では昔から生の落花生を殻ごと塩ゆでして食べる、
という文化があったそうです。
館山にもその文化があり、直売所でも生落花生が茹で用として売られています。


私は以前からゆで落花生が好物だったのですが、生のものを自分で茹でて食べる、
なんて経験はしたことがなかったのでワクワクしながら食しました。

いやー、美味い!
そりゃ旨いに決まってます!

しかし、今回アピールしたいのはこの「旨い」の先なのです。

落花生も農作物ですから、良く成長したのもあれば成長不足のものもあります。
農家さんは出荷前に選別して、成長不足のものは出荷しませんので、
市場ではほとんど見かけることはありません。

ましてや「ゆで落花生」として真空パックになっているものは剥かれているので、
未成熟な実が混入することはほとんどあり得ません。

しかし生の落花生を自分で茹でると、この未成熟は実が混ざっていることがあります。

この「ゆで未成熟落花生」こそが、「旨い」の向こう側の存在です!

未成熟な落花生を「しなす」や「しいな」と呼ぶそうです。
「しなす・しいな」は市場に出回りませんので、その存在はマイナーです。
知る人ぞ知る存在ですが知っている人は皆、その旨さに賞賛を送っています。

試しに「落花生 しなす しいな」でググってみてください。

「しなす・しいな」は選別の段階で商品にならないとされたものを、
生産者さんとその周辺の方々が食べていたものですので、ほとんど知られませんでした。

現在でもごく限られた条件でしか手に入りません。
生の落花生は足がはやいので、生産地でしかほとんど手に入りませんし、
さらに「しなす・しいな」が入っているとなるとさらに難しくなります。

この美味しさ、旨さは食べてみなくてはわかりません。

食べるためには、生産地に行かなければなりません。

館山の落花生のシーズンはもう終わりに差し掛かっていますが、
今ならまだ間に合います!

どうぞお誘い合わせの上、急いで館山へお越しください。
※10月から新宿-館山の直行バスが運航開始され、アクセスがさらに便利になりましたよ!

これが「しなす・しいな」
殻の内側についている半透明のゼリー状の部分が、
これまた美味!!



あ、落花生のシーズンに間に合わなかった方でも、
ピーナッツソフトで有名な「木村ピーナッツ」さんで、
冷凍の塩ゆでおおまさりが売られているので、そちらをどうぞ!

2014年10月2日木曜日

たのくろ大学校

館山市の有志の農家さんたちが中心となって行っている、
「たのくろ大学校」という親子で農業体験をしてもらうイベントがあります。

平成11年から毎年行われていて、年度ごとに申し込んでもらい、
春から秋にかけて田植えや稲刈りといった自然と触れ合う体験を数回行います。
ここ数年は十数家族、40~50人もの参加者が集まる人気のイベントです。

稲刈り体験の様子


今年度はどんなプログラムだったかというと、まず5月に入学式が行われ、
サツマイモや野菜の定植と田植え体験を行いました。
作業の後は館山の農産物をたくさん使った手作りのお昼ご飯を食べて解散。

8月には、館山は農業だけでなく漁業も盛んということで漁協の見学をしました。
本物の漁船を見て漁師さんのお話を聞き、水揚げされた様々な魚に驚き、
お魚クイズや魚の開き講習といったイベントで盛り上がりました。

お昼は流しそうめんやバーベキューと、春に自分たちで植えたミニトマト、
そして漁協の方の計らいでサザエのつぼ焼きなども楽しみました。
帰りは親御さんが自ら作った魚の開きをお土産に。

漁協の見学

9月には芋掘りと稲刈り体験。
想像以上に大きく育ったサツマイモに子供も大人も大盛り上がり。
自分たちで掘った大量のサツマイモはこの日のお土産。

芋掘りの様子
餅つきの様子

収穫後は餅つき大会でさらに大盛り上がり。
つきたてお餅や炊き立ておこわでお腹いっぱいにした後は、
かかしコンテストに出展するためのかかし作り。

体験のプログラムは以上で終了ということで、この日は卒業式も行われ、
参加家族毎に卒業証書も手渡されました。


そして先日、たのくろ大学校今年度最後のイベントとして
秋まつりが開催されました。
地元の産物や食べ物を売る露店も出て盛り上がりました。

メインはもちろんかかしコンテスト。
力作あり、王道あり、世相を反映させたものあり、
と個性的なかかしがずらりと並びます。その数なんと30体!

天気も秋晴れで、たのくろ大学校の締めくくりにふさわしいお祭りでした。

ずらりと並んだかかし達


このイベントを運営している方々は、忙しい中集まって会議をし、
事前準備は寝る時間を削ってまで行っていました。

私は当日のお手伝いをさせていただいただけですが、
本当に良いイベントだな、と思います。

参加者の皆様、ありがとうございました。
運営の皆様、お疲れ様でございました。

こちらが最優秀賞を取った作品
おばあさんが若々しい!

2014年9月22日月曜日

蒲田女子高等学校の稲刈り体験

先日お手伝いしたのは、蒲田女子高等学校の稲刈り体験です。

女子高生が炎天下の中、稲刈り


蒲田女子高等学校の生徒さんは、今年5月に館山で田植え体験を行いました。

その稲が収穫のタイミングとなったということで、
有志の生徒さん約30名が稲刈りのために再来館山です。

鎌で稲を刈り、一定の量をまとめて束ねるとこまで手作業で体験。
またそれだけではなく、なんとコンバインでの刈り取りも体験。
コンバインを一人で操る女子高生


有志で来ただけあって、皆さん積極的に作業を行っていました。

中でも、将来就農を希望している生徒さんが一人いらっしゃり、
その生徒さんは最後まで田んぼに入って地元農家さんが行う作業を手伝っていました。

きっと将来、立派な農家さんになることでしょう。

こういった食育や農育の小さな体験の積み重ねが、これからの日本の食や農の
方向性を決めていくのかもしれないなぁ、と感じました。



2014年9月12日金曜日

館山の養蜂家さん

先日、『ひふみ養蜂園』さんに取材でお邪魔しました。

ひふみ養蜂園さんの店舗


南房総エリアははミツバチの越冬地として昔から有名で、
近年は少なくなった「移動養蜂」を行っている多くの養蜂家さんが、
冬になるとミツバチ一緒に南房総エリアに移動してきたそうです。

ひふみ養蜂園さんも元は青森県で養蜂をしていたそうですが、
昭和25年に拠点を館山に移し、それからずっと館山で養蜂を行っています。

今回の取材で実際の養蜂場に行かせていただきました。

養蜂場の一つ(まわりには枇杷の木があります)


ミツバチの巣箱に近づき、巣をつくって蜜をためる巣枠も持っちゃいました。
手袋をしてなかったので少々緊張しましたが、貴重な経験でした。

ビビりながら巣枠を持つ私


ひふみ養蜂園さんのはちみつで特徴的なのが『びわハチミツ』です。

南房総エリアはびわの一大産地でもあります。
そのびわの花から集めた蜜だけで作る『びわハチミツ』
実はこれ、非常に希少価値が高いはちみつなのです。

びわハチミツとオリジナルドレッシング


なぜかというと、びわの花が咲くのは冬だからです。

と、これだけ聞いてもいまいちピンときませんよね。
私も初めはよくわかりませんでした。

まずはちみつを得るためには、蜜をつける花がなければいけません。
花だってたくさん咲く年もあれば、あまり咲かない年もあります。
そして咲いたとしても、蜜がたくさんつく年もあればつかない年もあります。
それに気温や雨風といった天候やミツバチの生育状況も重要です。

そういったいくつもの要因がタイミングよく合わなければ、
はちみつは採れないのです。

で、びわの花に関しても同じことが言えるわけですが、
「花が咲くのが冬である」というのが大きな問題となります。

最初に書きましたが、移動養蜂家さんはミツバチに冬を越えさせるため、
冬は暖かい南に移動してきます。

そう、つまりミツバチは寒さに弱いのです。

館山は越冬できるほどの暖かさがあるとはいえ、
気温が低ければミツバチは蜜を集めるほど活発には活動できません。

つまりびわハチミツを採取するためには、びわの花が咲く寒さになっても、
ミツバチを蜜を集めに行けるくらいのコンディションに保っておく、
ということが必要になってくるわけです。

『びわハチミツ』の希少性がわかっていただけたでしょうか?

そもそも日本で出回っているはちみつのうち、国産は5%程度と言われています。
その中でもさらに希少な『びわハチミツ』
お取り寄せもできますので、興味ある方はひふみ養蜂園さんのHPをご覧ください。

蜜の詰まった巣枠


2014年9月2日火曜日

館山から見える富士山

館山からは富士山が見えます。
東京からだって見えますよね。

富士山から東京都心までの距離は約100㎞。
富士山から館山までの距離は約110㎞。

富士山までの距離は都心とほとんど変わらないのですが、
実は館山から見える富士山の方が大きく見えるのです。

館山からの富士山を見たことのない人が今イメージした大きさより、
2~3倍くらい大きく見えると断言できます。


先日こんなことがありました。

夕方、館山イオンの駐車場からきれいに富士山が見えました。
するとイオンから出てきた観光客と思われる男女数名がこんな会話をしました。

「あれ、富士山じゃない?」
「あ、ホントだ!、、、けど、あれじゃ大きすぎない?」
「、、、確かに大きいね。じゃ、あれは富士山じゃないね。」
「なんだー、ぬか喜びしちゃったよー。だとしたらあれは何山?」

その会話が耳に入った私は思わず立ち止まり、彼らにこう言いました。

「あれ、富士山ですよ。」と。


それくらい大きく見えるのです。
「まさか館山から富士山がこんなに大きく見えるわけないだろう」
と思っちゃうくらいの大きさで見えてしまうのです。

なぜ大きく見えるのか?という疑問に迫った秀逸な記事があります。
こちら→たてやまGENKIナビ「なぜ館山の富士山は大きいの?」
(私がこの文章を書こうと思ったのも、この記事を読んだからです。)

こればっかりは、写真じゃ絶対に伝わりません。

秋から冬にかけて空気も澄んで、富士山がきれいに見える確率も上がります。
ぜひ館山にお越しになって、実際にその目で確かめてください!

2014年8月25日月曜日

「異国の学生さんが田植え体験」したその後の稲

このブログの一番最初の記事である、
『異国の学生さんが田植え体験』
ですが、先日その田植えをした田んぼを見てきました。



しっかり実っております。

この田植え体験の時は、私も一緒に裸足で田んぼに入って田植えをしたので、
あの小さかった苗達がこんなにも立派になるのは、やっぱり嬉しいですね。

館山の秋の味覚『いちじく』


先日、『館山市いちじく組合』の目揃会を見学させていただきました。

「目揃会」とは、生産者さんと農協や市場の方々が一堂に会して、
大きさや形状、色、傷などの具合をみながら基準をすり合わせる会です。
こうやって基準を合わせることで『たてやまいちじく』として、
一定の基準を満たしたいちじくを市場に出荷できるわけです。

目揃会の様子

館山でのいちじく生産の歴史は、まだそんなに古いものではないのですが、
組合の方々はいちじくを館山の名産物にしようと、生産のみならず、
加工やいちじく狩りなど色々と力を入れてらっしゃいます。

いちじくは皮が薄い上に足がはやいので、市場へ出荷するにはかなり気を使います。

パック詰めの段階では小さな傷であっても、それが輸送されスーパーに並び、
各家庭で食されるタイミングでは大きな傷みになっている可能性があります。
また傷のないきれいな実であったとしても、パックへの詰め方が悪ければ、
いちじくのヘタで他のいちじくを傷つけてしまうこともあるのです。

こういったことに気をつけて出荷しているのは、いちじくに限ったことではなく、
他の農作物でも同様だとは思うのですが、大変な作業だなぁと思いました。

いちじくは、収穫後に甘さが増すいわゆる「追熟」はしないそうです。
収穫した時点でその実の甘さは決まってしまうのですね。

いちじくを生で食すのであれば、やっぱりそれなりに甘い方が美味しいと思います。
しかし甘さがピークになる頃には柔らかくなりすぎて、輸送に向かなくなります。
よって市場に出せるのは、輸送に耐えうるくらいの硬さを保ったものとなり、
甘さの点ではもう一歩と言わざるを得ないものとなってしまいます。

「生で食べても美味しい、甘~いいちじくを食べてもらいたい。」

となると、甘さがピークの木で完熟したいちじくを、直接もぎ採って食べてもうしかない!
ということで、組合ではいちじく狩りを行うことにしました。

今年は、はとバスのツアープログラムの一つとして行います。
『鴨川シーワルドと南房総いちじく狩り』というコースです。

来年からは市民や一般の観光客の方にも、いちじく狩りを体験していただけるよう
計画&準備を進めているそうです。

組合員の齊藤さんが経営する『館山パイオニアファーム』では、
個別申込可能ないちじく狩りを今年も行っておりますので、
すぐにでもいちじく狩りをしたい方は『館山パイオニアファーム』へお問い合わせください。

館山の新しい秋の味覚『いちじく』を是非ご賞味ください。