ひふみ養蜂園さんの店舗 |
南房総エリアははミツバチの越冬地として昔から有名で、
近年は少なくなった「移動養蜂」を行っている多くの養蜂家さんが、
冬になるとミツバチ一緒に南房総エリアに移動してきたそうです。
ひふみ養蜂園さんも元は青森県で養蜂をしていたそうですが、
昭和25年に拠点を館山に移し、それからずっと館山で養蜂を行っています。
今回の取材で実際の養蜂場に行かせていただきました。
養蜂場の一つ(まわりには枇杷の木があります) |
ミツバチの巣箱に近づき、巣をつくって蜜をためる巣枠も持っちゃいました。
手袋をしてなかったので少々緊張しましたが、貴重な経験でした。
ビビりながら巣枠を持つ私 |
ひふみ養蜂園さんのはちみつで特徴的なのが『びわハチミツ』です。
南房総エリアはびわの一大産地でもあります。
そのびわの花から集めた蜜だけで作る『びわハチミツ』。
実はこれ、非常に希少価値が高いはちみつなのです。
びわハチミツとオリジナルドレッシング |
なぜかというと、びわの花が咲くのは冬だからです。
と、これだけ聞いてもいまいちピンときませんよね。
私も初めはよくわかりませんでした。
まずはちみつを得るためには、蜜をつける花がなければいけません。
花だってたくさん咲く年もあれば、あまり咲かない年もあります。
そして咲いたとしても、蜜がたくさんつく年もあればつかない年もあります。
それに気温や雨風といった天候やミツバチの生育状況も重要です。
そういったいくつもの要因がタイミングよく合わなければ、
はちみつは採れないのです。
で、びわの花に関しても同じことが言えるわけですが、
「花が咲くのが冬である」というのが大きな問題となります。
最初に書きましたが、移動養蜂家さんはミツバチに冬を越えさせるため、
冬は暖かい南に移動してきます。
そう、つまりミツバチは寒さに弱いのです。
館山は越冬できるほどの暖かさがあるとはいえ、
気温が低ければミツバチは蜜を集めるほど活発には活動できません。
つまりびわハチミツを採取するためには、びわの花が咲く寒さになっても、
ミツバチを蜜を集めに行けるくらいのコンディションに保っておく、
ということが必要になってくるわけです。
『びわハチミツ』の希少性がわかっていただけたでしょうか?
そもそも日本で出回っているはちみつのうち、国産は5%程度と言われています。
その中でもさらに希少な『びわハチミツ』。
お取り寄せもできますので、興味ある方はひふみ養蜂園さんのHPをご覧ください。
蜜の詰まった巣枠 |
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