2014年10月21日火曜日

館山のカフェ・喫茶店

南房総エリアは海がありますので展望の良いカフェが多くあります。
最近公開された吉永小百合さん主演の『ふしぎな岬の物語』という映画(の原作)が、
鋸南町にある「音楽と珈琲の店 岬」というお店をモデルとしていることは有名です。

もちろん館山市内にも、海沿いのみならずカフェや喫茶店がたくさんあります。
私がこれまで行ったカフェ・喫茶店だけでも

café Polaris
・BAD ASS COFFEE 館山店
コンテナカフェ
トリノカフェ
・カフェ・ノワール
おやつマルシェ
SEA DAYS COFFEE
珈琲館サルビア
CAFE DEL MAR
AWAcafe
安房あづち茶屋
・TIME OUT Cafe
濱﨑珈琲
・カレーカフェどんぐり
なかぱんカフェ
KIYOTAケーキファクトリー
アイスクリームカフェCowBoy
館山パイオニアファーム(スイーツショップ)
・茶房 古伊万里

とこれだけあります。
(※順不同、店名でググってWebページがあったものだけリンクを貼っています。)

けどこれでもまだ、「知っているけどまだ行けていないお店」や、
「未だ知らないお店」もあることと思います。

これらのカフェ・喫茶店の多くが、フードメニューやデザートに
館山や南房総エリアの食材を取り入れています。

café Polarisさんやコンテナカフェさんでは、現在館山市内で開催されている、
「いちじくKANTEN・寒天」フェアに参加されています。

館山産のいちじくを使用した、料理研究家の川上文代先生監修の寒天をベースに、
各店舗工夫を凝らしたスイーツになっております。

café Polarisさんの「いちじくKANTEN・寒天」


それぞれのお店についてのレビュー的なものは、
少しづつこの記事のコメント欄に書いていければと思っております。

別途お店のことを知りたい方は、ブログの右側にある
連絡・質問フォームのところからどうぞ。




余談です。

先日、最初に書いた「音楽と珈琲の店 岬」にも行ってみたのですが、
さすが吉永小百合さん効果ですね。
中高年のお客様でかなり混み合っていました。
休日に行ってみようと考えている方は、かなり待つことを覚悟した方が良いですね。

店舗の増築工事をしていたようなので、完成すれば多少は緩和するかもしれませんが、
しばらくは混雑が続きそうです。

「音楽と珈琲の店 岬」の外観
(右奥が増築中、と思われる)

2014年10月6日月曜日

地域おこし協力隊の初任者研修

9月半ばに、総務省が市町村職員中央研修所と共催する研修会に参加してきました。

その名も、
『地域おこし協力隊員及び集落支援員の初任者を対象とした研修会』

少し仰々しい研修名ですが、これは強制ではなく任意参加です。
任意参加ですが、定員以上の申込があって参加できなかった人もいるようです。

今回の参加者はなんと約150名。
前回までは約70名くらいでこの研修を行っていたそうですが、
地域おこし協力隊員の数が増えてきたこともあり、
今回から定員を増やすチャレンジをしてみたそうです。

場所は千葉県千葉市にある市町村職員中央研修所
その名の通り市町村職員の研修のための施設で、立派な宿泊棟も備えておりました。

そこに2泊3日缶詰めになっての研修でした。

全体的な感想を最初に書いてしまえば、
「それなりに勉強になって、それなりに楽しかったけど、
 内容自体はもっと改善した方が効果が高まるだろうなぁ」
と感じました。

宮城県出身や宮城県にゆかりのある方や、JOCV経験者といった、
自分と共通のバックボーンを持った方々と出会うことができましたし、
色々な人の意見や話を聞くのは、やっぱり勉強になりました。

私としては、そういった隊員同士の横の繋がりを多く生み出すプログラムを取り入れた方が、
初任者研修としてはもっと意義があるのではないか、と感じました。

移住した地域の状況も、各個人の考えも、受け入れた行政の思いも、
それこそ千差万別ですし、何よりそもそもの「地域おこし協力隊」というものに対しての、
認識自体が人によって大きく違っているのです。

そんな中での参加者の共通点は「新しい地域に移り住んで新しいことを始めたばかり」
ということだと思います。

新しい地域に移り住んで新しいことを始めたばかりの人たちの多くに共通するのは、
「戸惑いや心細さや不安」といったものです。

150人も集まるのですから、置かれている状況や考えが似ている人もいるでしょう。
状況や考えが似ていれば、感じている戸惑いや不安なんかも共通するはずです。
そういった人たちをマッチングして、新しい環境に入ったストレスを発散するとともに、
今後のことについて一緒に考え合うことができれば、展望も開けるかもしれません。

多くの隊員が「地域おこしの素人」なわけですから、地域おこしの概論的なことや、
汎用な技術論や他所の事例なんかを聞くことも必要ないとは言いませんが、
それ以上に横の繋がりをもっと多く生み出すことの方が大事だったような気がします。

だってせっかく同じ場所に150人も集まっているんですよ?
学術的な知識とかは、ぶっちゃけ一人だって勉強できるわけですし。

「大人なんだから、それぞれ空いた時間で繋がりを作る努力すれば良いじゃん」
という考えもあるでしょうが、もう少しきっかけを与える工夫があるだけで、
繋がりが生まれる可能性がぐんと増えると思うのです。

とにかく繋がりゃ良い、というわけではありませんが、
繋がりは可能性ですから、可能性は多い方が良いと思うのですよね。


ま、何にせよ研修自体は非常にありがたいものでした。
様々な考えを持つ人と、色々な話ができて勉強になりました。

研修で私と話してくださった方々、ありがとうございました。

2014年10月3日金曜日

千葉県と言えば落花生

千葉県の名産品は?と問われて、全国の人が思い浮かぶとしたら、
「落花生」が一番多いのではないかと思います。

東北の宮城県出身の私も、「千葉は落花生で有名」と認知していました。

千葉県として推奨している落花生の品種に「おおまさり」というのがあります。
(千葉県の「おおまさり」を紹介しているページへ)
名前に”おお”とつくように、目を引く大きさが特徴です。
一般的な落花生の倍の大きさ、と言われております。

館山の生産者さんでも、おおまさりを栽培している方がいらっしゃいます。
先日取材もさせていただきました。(その取材記事はこちら)

実際におおまさりを目の当たりにすると、やはりその大きさに驚きます。
そして大きいからといって大味なのではなく、味も非常に良いと聞き、
「こりゃ食べるしかない」と地元の直売所で買い求め、茹でて食べてみました。


そう、ちょっとおおまさりの感想からは離れますが、落花生を茹でることについて。

「ゆで落花生」は最近でこそ剥かれて真空パックにしたものなんかが、
コンビニやスーパーなんかでも売られているのを見かけますが、
やはりまだ乾燥させた硬い落花生の方が一般的ですです。

多くの落花生の生産地では昔から生の落花生を殻ごと塩ゆでして食べる、
という文化があったそうです。
館山にもその文化があり、直売所でも生落花生が茹で用として売られています。


私は以前からゆで落花生が好物だったのですが、生のものを自分で茹でて食べる、
なんて経験はしたことがなかったのでワクワクしながら食しました。

いやー、美味い!
そりゃ旨いに決まってます!

しかし、今回アピールしたいのはこの「旨い」の先なのです。

落花生も農作物ですから、良く成長したのもあれば成長不足のものもあります。
農家さんは出荷前に選別して、成長不足のものは出荷しませんので、
市場ではほとんど見かけることはありません。

ましてや「ゆで落花生」として真空パックになっているものは剥かれているので、
未成熟な実が混入することはほとんどあり得ません。

しかし生の落花生を自分で茹でると、この未成熟は実が混ざっていることがあります。

この「ゆで未成熟落花生」こそが、「旨い」の向こう側の存在です!

未成熟な落花生を「しなす」や「しいな」と呼ぶそうです。
「しなす・しいな」は市場に出回りませんので、その存在はマイナーです。
知る人ぞ知る存在ですが知っている人は皆、その旨さに賞賛を送っています。

試しに「落花生 しなす しいな」でググってみてください。

「しなす・しいな」は選別の段階で商品にならないとされたものを、
生産者さんとその周辺の方々が食べていたものですので、ほとんど知られませんでした。

現在でもごく限られた条件でしか手に入りません。
生の落花生は足がはやいので、生産地でしかほとんど手に入りませんし、
さらに「しなす・しいな」が入っているとなるとさらに難しくなります。

この美味しさ、旨さは食べてみなくてはわかりません。

食べるためには、生産地に行かなければなりません。

館山の落花生のシーズンはもう終わりに差し掛かっていますが、
今ならまだ間に合います!

どうぞお誘い合わせの上、急いで館山へお越しください。
※10月から新宿-館山の直行バスが運航開始され、アクセスがさらに便利になりましたよ!

これが「しなす・しいな」
殻の内側についている半透明のゼリー状の部分が、
これまた美味!!



あ、落花生のシーズンに間に合わなかった方でも、
ピーナッツソフトで有名な「木村ピーナッツ」さんで、
冷凍の塩ゆでおおまさりが売られているので、そちらをどうぞ!

2014年10月2日木曜日

たのくろ大学校

館山市の有志の農家さんたちが中心となって行っている、
「たのくろ大学校」という親子で農業体験をしてもらうイベントがあります。

平成11年から毎年行われていて、年度ごとに申し込んでもらい、
春から秋にかけて田植えや稲刈りといった自然と触れ合う体験を数回行います。
ここ数年は十数家族、40~50人もの参加者が集まる人気のイベントです。

稲刈り体験の様子


今年度はどんなプログラムだったかというと、まず5月に入学式が行われ、
サツマイモや野菜の定植と田植え体験を行いました。
作業の後は館山の農産物をたくさん使った手作りのお昼ご飯を食べて解散。

8月には、館山は農業だけでなく漁業も盛んということで漁協の見学をしました。
本物の漁船を見て漁師さんのお話を聞き、水揚げされた様々な魚に驚き、
お魚クイズや魚の開き講習といったイベントで盛り上がりました。

お昼は流しそうめんやバーベキューと、春に自分たちで植えたミニトマト、
そして漁協の方の計らいでサザエのつぼ焼きなども楽しみました。
帰りは親御さんが自ら作った魚の開きをお土産に。

漁協の見学

9月には芋掘りと稲刈り体験。
想像以上に大きく育ったサツマイモに子供も大人も大盛り上がり。
自分たちで掘った大量のサツマイモはこの日のお土産。

芋掘りの様子
餅つきの様子

収穫後は餅つき大会でさらに大盛り上がり。
つきたてお餅や炊き立ておこわでお腹いっぱいにした後は、
かかしコンテストに出展するためのかかし作り。

体験のプログラムは以上で終了ということで、この日は卒業式も行われ、
参加家族毎に卒業証書も手渡されました。


そして先日、たのくろ大学校今年度最後のイベントとして
秋まつりが開催されました。
地元の産物や食べ物を売る露店も出て盛り上がりました。

メインはもちろんかかしコンテスト。
力作あり、王道あり、世相を反映させたものあり、
と個性的なかかしがずらりと並びます。その数なんと30体!

天気も秋晴れで、たのくろ大学校の締めくくりにふさわしいお祭りでした。

ずらりと並んだかかし達


このイベントを運営している方々は、忙しい中集まって会議をし、
事前準備は寝る時間を削ってまで行っていました。

私は当日のお手伝いをさせていただいただけですが、
本当に良いイベントだな、と思います。

参加者の皆様、ありがとうございました。
運営の皆様、お疲れ様でございました。

こちらが最優秀賞を取った作品
おばあさんが若々しい!