「落花生」が一番多いのではないかと思います。
東北の宮城県出身の私も、「千葉は落花生で有名」と認知していました。
千葉県として推奨している落花生の品種に「おおまさり」というのがあります。
(千葉県の「おおまさり」を紹介しているページへ)
名前に”おお”とつくように、目を引く大きさが特徴です。
一般的な落花生の倍の大きさ、と言われております。
館山の生産者さんでも、おおまさりを栽培している方がいらっしゃいます。
先日取材もさせていただきました。(その取材記事はこちら)
実際におおまさりを目の当たりにすると、やはりその大きさに驚きます。
そして大きいからといって大味なのではなく、味も非常に良いと聞き、
「こりゃ食べるしかない」と地元の直売所で買い求め、茹でて食べてみました。
そう、ちょっとおおまさりの感想からは離れますが、落花生を茹でることについて。
「ゆで落花生」は最近でこそ剥かれて真空パックにしたものなんかが、
コンビニやスーパーなんかでも売られているのを見かけますが、
やはりまだ乾燥させた硬い落花生の方が一般的ですです。
多くの落花生の生産地では昔から生の落花生を殻ごと塩ゆでして食べる、
という文化があったそうです。
館山にもその文化があり、直売所でも生落花生が茹で用として売られています。
私は以前からゆで落花生が好物だったのですが、生のものを自分で茹でて食べる、
なんて経験はしたことがなかったのでワクワクしながら食しました。
いやー、美味い!
そりゃ旨いに決まってます!
しかし、今回アピールしたいのはこの「旨い」の先なのです。
落花生も農作物ですから、良く成長したのもあれば成長不足のものもあります。
農家さんは出荷前に選別して、成長不足のものは出荷しませんので、
市場ではほとんど見かけることはありません。
ましてや「ゆで落花生」として真空パックになっているものは剥かれているので、
未成熟な実が混入することはほとんどあり得ません。
しかし生の落花生を自分で茹でると、この未成熟は実が混ざっていることがあります。
この「ゆで未成熟落花生」こそが、「旨い」の向こう側の存在です!
未成熟な落花生を「しなす」や「しいな」と呼ぶそうです。
「しなす・しいな」は市場に出回りませんので、その存在はマイナーです。
知る人ぞ知る存在ですが知っている人は皆、その旨さに賞賛を送っています。
試しに「落花生 しなす しいな」でググってみてください。
「しなす・しいな」は選別の段階で商品にならないとされたものを、
生産者さんとその周辺の方々が食べていたものですので、ほとんど知られませんでした。
現在でもごく限られた条件でしか手に入りません。
生の落花生は足がはやいので、生産地でしかほとんど手に入りませんし、
さらに「しなす・しいな」が入っているとなるとさらに難しくなります。
この美味しさ、旨さは食べてみなくてはわかりません。
食べるためには、生産地に行かなければなりません。
館山の落花生のシーズンはもう終わりに差し掛かっていますが、
今ならまだ間に合います!
どうぞお誘い合わせの上、急いで館山へお越しください。
※10月から新宿-館山の直行バスが運航開始され、アクセスがさらに便利になりましたよ!
これが「しなす・しいな」 殻の内側についている半透明のゼリー状の部分が、 これまた美味!! |
あ、落花生のシーズンに間に合わなかった方でも、
ピーナッツソフトで有名な「木村ピーナッツ」さんで、
冷凍の塩ゆでおおまさりが売られているので、そちらをどうぞ!
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