2014年10月6日月曜日

地域おこし協力隊の初任者研修

9月半ばに、総務省が市町村職員中央研修所と共催する研修会に参加してきました。

その名も、
『地域おこし協力隊員及び集落支援員の初任者を対象とした研修会』

少し仰々しい研修名ですが、これは強制ではなく任意参加です。
任意参加ですが、定員以上の申込があって参加できなかった人もいるようです。

今回の参加者はなんと約150名。
前回までは約70名くらいでこの研修を行っていたそうですが、
地域おこし協力隊員の数が増えてきたこともあり、
今回から定員を増やすチャレンジをしてみたそうです。

場所は千葉県千葉市にある市町村職員中央研修所
その名の通り市町村職員の研修のための施設で、立派な宿泊棟も備えておりました。

そこに2泊3日缶詰めになっての研修でした。

全体的な感想を最初に書いてしまえば、
「それなりに勉強になって、それなりに楽しかったけど、
 内容自体はもっと改善した方が効果が高まるだろうなぁ」
と感じました。

宮城県出身や宮城県にゆかりのある方や、JOCV経験者といった、
自分と共通のバックボーンを持った方々と出会うことができましたし、
色々な人の意見や話を聞くのは、やっぱり勉強になりました。

私としては、そういった隊員同士の横の繋がりを多く生み出すプログラムを取り入れた方が、
初任者研修としてはもっと意義があるのではないか、と感じました。

移住した地域の状況も、各個人の考えも、受け入れた行政の思いも、
それこそ千差万別ですし、何よりそもそもの「地域おこし協力隊」というものに対しての、
認識自体が人によって大きく違っているのです。

そんな中での参加者の共通点は「新しい地域に移り住んで新しいことを始めたばかり」
ということだと思います。

新しい地域に移り住んで新しいことを始めたばかりの人たちの多くに共通するのは、
「戸惑いや心細さや不安」といったものです。

150人も集まるのですから、置かれている状況や考えが似ている人もいるでしょう。
状況や考えが似ていれば、感じている戸惑いや不安なんかも共通するはずです。
そういった人たちをマッチングして、新しい環境に入ったストレスを発散するとともに、
今後のことについて一緒に考え合うことができれば、展望も開けるかもしれません。

多くの隊員が「地域おこしの素人」なわけですから、地域おこしの概論的なことや、
汎用な技術論や他所の事例なんかを聞くことも必要ないとは言いませんが、
それ以上に横の繋がりをもっと多く生み出すことの方が大事だったような気がします。

だってせっかく同じ場所に150人も集まっているんですよ?
学術的な知識とかは、ぶっちゃけ一人だって勉強できるわけですし。

「大人なんだから、それぞれ空いた時間で繋がりを作る努力すれば良いじゃん」
という考えもあるでしょうが、もう少しきっかけを与える工夫があるだけで、
繋がりが生まれる可能性がぐんと増えると思うのです。

とにかく繋がりゃ良い、というわけではありませんが、
繋がりは可能性ですから、可能性は多い方が良いと思うのですよね。


ま、何にせよ研修自体は非常にありがたいものでした。
様々な考えを持つ人と、色々な話ができて勉強になりました。

研修で私と話してくださった方々、ありがとうございました。

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